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iPad活用勉強法
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iPad活用勉強法

3/31/2024

皆さん「iPad」使ってますか?iPadは、司法試験に限らず勉強のためのお役立ちデバイスとして優秀です。ロースクールでの勉強や司法試験に向けての勉強では、たくさんの教科書を読んで、たくさんの文章を書きます。教科書を何冊も持ち運ぶのは大変ですし、資料を紙で持っていると整理が大変です。そんなときにiPadが役立ちます! 本記事では、iPadを使って勉強を始める方や効果的な使い方を知りたい方に向けて、ロースクールで2年間iPadを使い続けた筆者が気づいたことや、便利な活用法をお伝えします!


◇iPadを使用するメリット(・デメリット)

メリット① 教材の持ち運び・整理がしやすい

司法試験の教材の量は膨大、かつロースクールではレジュメも多く配られます。iPadを使えば、重くて大量な資料を持ち運ぶ必要がなくなりますまた、膨大な量のレジュメを授業別に保管・整理するのは時間がかかります。iPadで授業ごとにフォルダを作ってしまえば整理は容易ですし、見失った場合にもフォルダ名で検索をかければ教材をすぐに見つけることができます。バックアップを取っておけば、紛失の恐れもほぼありません。     

メリット② 一元化テキストが作りやすい 

司法試験では試験範囲の広さから、受験者のほぼ全員が自分の持つ情報を一元化したテキストを作成しています。紙のテキストに情報を一元化する方もいますが、筆者のおすすめは紙のテキストをスキャンしてiPad上で書き込みを加える方法です。❶書き直しやすい、❷写真の貼付けが容易、❸1ページに盛り込める情報量が多い、といったメリットがあります。

❶Padでは文字の消去・拡大縮小移動が簡単にできるため、書き足したり書き込みのレイアウトを変えたりすることが、直感的かつ簡単に行えます。

❷一元化したオリジナルテキストを作る際に面倒なのが「他のテキストの内容を書き写す」という作業です。iPadであれば、テキストの写真を撮り、画像として貼り付けることができるので、書き写す手間がいりません。関連する条文のスクリーンショットをノートに貼り付けておくのも便利です。

❸iPadでは文字・画像サイズを縮小できるので、物理的には書けないような小さい文字を書き込むことがます。紙媒体では読めない小ささであっても、iPadであれば画面を拡大して読むことができます。結果として、紙媒体に比べてより多くの情報を1ページに盛り込むことができます。
以上の理由から、一元化したオリジナルテキストはiPadを使ってデジタル化するのがおすすめです。

メリット③ iPhoneとの同期

iPhoneを使っている場合、iPadで作成したノートをiPhoneでも閲覧できます。これにより、通学電車などの隙間時間にもストレスなく勉強をすることができます。

デメリット

上述したような利便性があるiPadですが、デメリットもあります。
特に注意したいのは「iPadは予備試験・司法試験会場の教室内では使用できない」ことです。試験会場で確認したいという理由だけで、テキストをデジタル化しない人もいるほどです。もっとも、試験直前には確認すべき分野は固まっているはずなので、直前に要注意分野だけをまとめたテキストを作成し、それを印刷して試験会場に持っていくことで足りると筆者は考えています。


◇どのiPadがいいの?

ここまで読んで「確かにiPadは便利そうだけど、どのiPadを買えばいいのかわからない!」と思う方もいると思います。そこで、筆者から、どのiPadを買うのがおすすめかをお伝えします。

おすすめ機種① コスパ重視の方向け 11インチ/12.9インチiPad Pro[整備済製品]

筆者の1番のおすすめは、型落ちのiPad ProをApple公式の整備済製品ストアで購入することです。11インチiPad Proであれば第3世代・ストレージ128GBのWi-Fiモデルで99,800円となっており、iPad Proの最新モデルである第6世代のiPad Proの同じモデル・124 ,800円と比べると25,000円安く購入することができます。(2023年10月1日現在)
iPad Proを選ぶ理由としては、❶リフレッシュレートが高い、❷12.9インチモデルがある、ことが挙げられます。


❶簡単にいうと「iPad Proシリーズは他のシリーズより書き心地がいい」ということです。よりストレスなく勉強がしたい方は、iPad Proを購入するのが良いでしょう。

❷現状iPad Proシリーズのみにある特徴です。画面が大きい方が勉強はしやすく、後述する画面分割機能(マルチタスク機能)も、12.9インチのiPadであればより有効に利用することができます。持ち運びがしにくいという欠点を許容できる方であれば、12.9インチのiPad Proを購入するのがおすすめです。

ただし、いずれも人気のため売り切れている場合が多く、買えたらラッキーくらいの気持ちでいましょう。

おすすめ機種② 値段を抑えたい方向け iPad 第9世代

勉強にしか使用しないのであれば、ProやAirではなく「無印iPad」でスペックは十分です。iPad第9世代であれば、49,800円から購入できます。
ただし、無印iPadはApple Pencil第1世代しか使用できません。Apple Pencil第2世代はiPadの側面に磁石でペンをくっつけておくだけで充電できるのに対し、第1世代はiPadのlightning端子にPencilを刺して充電する必要があります。筆者は第2世代対応のiPadを使用しており、Pencilを意識的に充電しなくていいという点はかなり便利に感じました。無印iPadではこれができないため、注意が必要です。

おすすめ機種③ バランス重視の方向け iPad Air 第4世代[整備済製品]

iPad Proほどの高いリフレッシュレートは必要ないが、Apple Pencilは第2世代を使いたいという方は、iPad Airの整備済製品を買うのが良いでしょう。69,800円から買うことができ、在庫も常にあります。

結論

とは言ったものの結論としてはApple Pencil対応機種であればどのiPadを使っても勉強には十分なスペックを確保できます。ただし、iPad miniに関しては、勉強するには画面サイズが小さく、あまりおすすめできません。
とはいえ選択肢が多すぎるのも悩みどころです。そこで、筆者おすすめの機種を三つ紹介します。なほぼ勉強のみに使用することを前提に、コストパフォーマンスを重視して選んでいます。資金に余裕のある方は、最新機種を選んでおけば間違いないです。 


◇おすすめのiPad活用術

ここからは、ロースクール生活で学んだ、勉強へのiPad活用法をお伝えしていきます。

おすすめアプリ Goodnotes

まず、「iPad活用術」の前提となる、iPad勉強用のアプリをご紹介します。
それが「Goodnotes」です。筆者の周りでiPadを使って勉強していたロースクール生は、ほぼ全員がこのアプリを利用していました。筆者としても、よほどのこだわりがなければこのアプリを利用することをおすすめします。
そして以下では、ロースクール生活での勉強に生かせるGoodnotesの機能や使い方を紹介していきます。

便利機能① 画面分割(マルチタスク機能)

iPadに標準搭載されている機能として、iPadの画面を分割してそれぞれ違うアプリを開けるという機能(マルチタスク機能)があります。
これを利用すれば、画面半分でノートを開き、もう半分で六法のアプリを開いたり、半分ずつの画面で二つのノートを開いたりすることも可能です。

便利機能② アウトライン

Goodnotesのアプリでは、ノートにアウトラインというものを付けることができます。簡単にいうと自分で目次を付ける機能であり、アウトラインを付けたページに飛ぶこともできます。
基本書の章ごとやテーマごとにアウトラインを付けておくのが基本的な使い方となりますが、付箋のように使うこともできます。筆者は論証集の苦手な論点ごとにアウトラインをつけ、直前期はアウトラインを一覧することで論点チェックをしていました。

便利機能③ 画像貼付け

Goodnotesでは、iPadで撮影した画像をそのままノートに貼り付けることができ、その上から書き込みをすることもできます。
一元化したオリジナルテキストを作る際に役立つ機能であり、授業レジュメや基本書の中の気になる一節や分かりやすい図を撮影してそのまま貼り付けると便利です。筆者は論証集に過去問の優秀答案の当てはめを貼り付けていました。

便利機能④ 文字検索

自分の知りたい情報がテキストや基本書のどこに載っているか分からない時は、Goodnotesのキーワード検索機能が便利です。調べたいキーワードを入力して検索することで、自分の欲しい情報にすぐにアクセスすることができます。
なお、紙の教材をスキャンしてデジタル化した資料内でキーワード検索をする場合には、スキャンする際に光学文字認識(OCR)の処理をする必要があります。 

便利機能⑤ 共有ノート

少し変わった機能として、Goodnotesでは1つのノートをリアルタイムで他人と共有できる機能があります。
筆者は自主ゼミを行っていた友人とカレンダーを共有し、随時書き込みを行うことでお互いの進捗を確認・管理していました。


◇おわりに

iPadを上手に活用することで私のロースクールでの勉強効率が飛躍的に向上しました。本記事が、みなさんがiPadを活用して快適な勉強ライフを送るのに役立てば幸いです!

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