学習計画の立て方
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学習計画の立て方

11/25/2023

みなさんは、司法試験あるいは予備試験に向けた勉強をするにあたり、学習計画を立てていますか?司法試験・予備試験は出題範囲が膨大で、過去問も大量に蓄積されているため、やらなければいけないことが沢山あります。そこで司法試験・予備試験に自信を持って挑むために、更には合格を掴み取るために、綿密な学習計画を立てることが非常に重要です!

今回は「学習計画をあまり立てていなかった」「どのように計画を立てればよいか分からない」という受験生のために、学習計画表作成のメソッドをお伝えします!既に学習計画を立てている場合も、ご自身の学習計画の立て方の見直しにご活用ください! 


◇準備するもの

準備するものは、以下の三つのみ!

❶PC(Microsoft Word)

❷書き込みができるカレンダー(Word形式のもの)

❸ご自身の学習素材(演習書など)

*カレンダーについては、インターネット上にある適当なもので十分です!

*「綿密な」計画を立てるので、手書きだとゴチャゴチャしてしまいますし、計画を立てるだけで力つきる恐れがあるため、Wordで作成することをオススメします!

 

 


◇いざ、作成!

完成形をイメージしていただくために、筆者が実際に作成した学習計画表を以下に掲載します。一つ目は、司法試験の半年前のもの、二つ目は司法試験実施月のものです。


手順1

欄外に、①月、②当該月の1日を基準として司法試験までの残り日数、③当該月の目標やスローガンを記入します。

司法試験までの残り日数を記入することで、常に司法試験を意識して学習することができます。さらに目標やスローガンを書いておくと、モチベーションの維持につながります!

 

手順2

日付と同じ枠内には、その日のイベントがあれば記入しましょう。例えば、ゼミや定期試験などが入ります。

 

手順3

それでは、日付下の枠内に学習計画を記入していきます。重要なポイントは、①できるだけ詳細に記入すること、②やりきれる量の学習計画を立てることの二つです。

アバウトに「民法」や「期末試験の勉強」などと記入してしまっては、結局当日に何の勉強をどれくらいやるのか決めることになります。これでは、学習計画を立てた意味がなくなってしまいます。また、1日でやりきれない量の計画を立てて計画が破綻してしまっては、本末転倒です。

 学習計画を決める際は、司法試験までの残り日数を念頭に、司法試験までにどれくらいの量を学習したいかを逆算します。

例① 「各科目(8科目)の論文過去問10年分を2周起案したい!」と考えた場合

➜1日1科目で計算すると、必要な日数は160日

例② 「500ページある短答過去問集を3周したい!」と考えた場合

➜1日10ページで計算すると、必要な日数は150日

 

加えて、ご自身が1日あたりどれくらいの学習時間を確保できるかも考慮する必要があります。このようにして、1日分の学習量を確定します。

 

上記サンプルの2月6日を見てください(2月の学習計画表)。

まず、1行目にイベントとして「面談」の予定が記入してあります。

次に、2〜4行目に、短答過去問集の該当ページ数が記入してあります。筆者の場合、民法25問・憲法15問・刑法15問を毎日取り組むことで、司法試験までに7周学習することができると逆算しました。

最後に、5〜8行目に、論文過去問集の該当年度・科目が記入してあります。

 

 

また、上記サンプルの2月7日を見てください(2月の学習計画表)。

なにやら米印(*)が並んでいます。これは、前日の学習量を多めに設定したため、万が一やり残してしまった場合を想定して設定した予備日のマークです。1日でやりきれる量を計画していても、当日の都合によってはやり残してしまうこともありえます。週に1回ほど予備日を設定しておくと良いでしょう。

 

とはいえ、学習計画を初めて作成する方にとっては、自分が1日あたりどれくらいの時間学習できるのか、どれくらいのペースで取り組むことができるかはなかなか把握しづらいでしょう。そこで、まずは2週間程度先までの学習計画を作成して実践してみましょう!その結果を踏まえて、1カ月先、3カ月先、半年先……と徐々に長期の学習計画を立てていきましょう。できるだけ長期的にかつ綿密な計画を立てることで、先を見据えて学習を進めることができるようになります。

 

 


◇カレンダーの活用方法

その1 印刷し、勉強中に見える位置に貼ろう!

まず、印刷しましょう。余白欄にその日見つけた弱点などをメモするためです。見える位置に貼ることで、モチベーションの維持にもつながりますし、計画を常に意識して学習に取り組むことができるようになります。

 

その2 達成した計画にはマークをしよう!

計画した学習内容を終えたら、その部分の文字をペンやマーカーでマークしましょう。1カ月終えた時にはマークで埋め尽くされた学習計画表が完成し、自分の努力が目に見えて実感できます。次の月以降の学習の意欲向上につながるでしょう。

 


◇まとめ

しっかりした綿密な学習計画を立てて学習に取り組むことが、司法試験・予備試験に自信を持って挑むために、ひいては合格を掴みとるために非常に重要です!ぜひ、自分にあった学習計画を作成し、効率的・能率的な学習に役立ててください!

 

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