【77期修習生向け立食イベント開催】主催のベリーベスト法律事務所、酒井将代表に聞く!
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【77期修習生向け立食イベント開催】主催のベリーベスト法律事務所、酒井将代表に聞く!

5/13/2024

ベリーベスト法律事務所が、77期修習生向けイベント「77期修習生をご招待!弁護士と美味しい食事をしながら話ができる懇親会」を開催します。

本イベントは、ベリーベスト法律事務所の代表弁護士(札幌は酒井弁護士、大阪・仙台は萩原弁護士が参加予定)や、全国各地のオフィスに所属する複数の弁護士が、司法修習や起案のコツを伝える、立食形式のカジュアルな交流イベントです。

今回はイベント開催を記念して、事務所の代表を務める酒井将弁護士にインタビューをし、イベントの詳細や、酒井弁護士の若手時代やベリーベストの現在地点、ベリーベストと若手弁護士の未来について聞きました。

(ライター:晋川 陸弥/The Law School Times編集長、後藤 光/The Law School Timesライター、写真:先方提供)



◇服装自由で気軽に、修習のコツや楽しみ方を聞ける会◇

ーー「77期修習生をご招待!弁護士と美味しい食事をしながら話ができる懇親会」はどのようなイベントですか

77期司法修習生をご招待して、立食形式で、ベリーベストの弁護士が、司法修習の楽しみ方や、起案のコツをお伝えするイベントです。全国各地の弁護士が参加するので、各地の弁護士や修習生同士で交流してもらいたいと考えています。


参加対象はベリーベストの選考に進んでない方と内定者になります。
修習の息抜きとして美味しいご飯を食べたい方、同期と交流したい方、弁護士と話しがしたい方など、様々な方にご参加いただきたいと思っています。


77期の司法修習生はつい先日修習が始まったばかりで、どのような弁護士になるか迷っている方も多いのではないでしょうか。
イベントには、新卒で入所した弁護士、別の法律事務所から中途で入所した弁護士など、様々なバックグラウンドの弁護士が参加します。
弁護士のキャリアについても、たくさんのことをカジュアルにお話しできればと思っています。


◇「強い弁護士になりたい」挫折と転換の若手時代◇

ベリーベスト法律事務所の働き方の特徴には、業務分野の幅広さと取り扱い件数の多さ、ワークライフバランスが挙げられる。代表の酒井弁護士はベリーベスト法律事務所を立ち上げる以前に、勤務弁護士の経験、そして弁護士ドットコムの共同創業の経験がある。酒井弁護士の若手時代は現在のベリーベスト法律事務所にどのように影響しているのか。

酒井弁護士の経歴

——司法試験合格後のファーストキャリアで一般民事の法律事務所を選んだ理由は

負けず嫌いなところがあり、裁判や紛争に強い弁護士になりたかったこと、そして弁護士として一人前になるために早く一通りのことをやりたかったので、企業法務専門の事務所ではなく、一般民事を主に扱う事務所を選びました。
弁護士という仕事の魅力は、企業の社長や刑事事件の被疑者など、仕事を通して出会う人に幅があることにあると思っています。

仕事のスタイルとしては、とにかく早く、効率的に仕事を終わらせました。自分は四六時中働けるタイプではなかったと思うし、ジムへ行ったり遊んだりとプライベートの時間も充実させたかったからです。まさに今で言うワークライフバランスを体現したような働き方でした。

ーーどういうきっかけで、次のキャリアに進まれるのですか

勤務していた事務所の先輩に、公認会計士の資格も持っていた弁護士がいたのですが、その人があまりにも凄腕で。その先生はいつでも、教科書通りの杓子定規では思いつかないような発想で案件を解決し、その結果、大物経営者らから引っ張りだこ。その分、深夜まで仕事をして朝6時には事務所に来ているし、事務所の図書室の本にはほとんど全てにその先生のメモがついているほど勉強熱心。この先生とはまともに張り合っては勝てないと思ったんです。

そうした環境の中で戦っていくのも一つですが、それだと自分のプライベートを犠牲にしすぎることになり、身体が持たないかもしれない。そこで私は、弁護士「プラスアルファ」になる何かを探し始めました。

またちょうどその頃、弁護士ドットコムを立ち上げる前の元榮さん(現・弁護士ドットコム代表取締役社長)と一緒に、大企業のオーナーや芸能人が来るような花見に参加する機会があったのですが、そこはただ弁護士であるだけの自分たちには誰も興味を示してくれない世界で。弁護士であるだけでちやほやされた気になっていた自分はここでも衝撃を受けました。

そうやって、弁護士プラスアルファを考えていく中で、私は「経営」がしたいと思うようになったんです。


30歳の頃の酒井弁護士



◇一般民事にとどまらない業務分野の拡大と、良い案件があるからこその成長環境◇

弁護士ドットコムの共同創業者にあたり、3年8ヶ月勤務した法律事務所を退職。その後、2010年にベリーベスト法律事務所を設立した。
最新の手法であったインターネット広告を活用した集客で一般民事を広く扱い、設立から15年目の現在では一般民事の分野での”フラッグシップファーム”となったベリーベスト法律事務所。しかし現在の取扱業務分野は、若手時代の酒井弁護士がそうであったように、一般民事だけにとどまらず企業法務にも及び、その業務分野は広がり続ける。

ーー現在、ベリーベストで扱っている案件や分野は

ベリーベストは一般民事の案件を中心に成長してきた事務所です。
一般民事と聞くと「多くの弁護士が扱える分野」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことは全然なくて、交通事故や医療過誤、建築紛争、学校問題など、市民の法律問題に関する事件の解決には高い専門性が必要になります。そのような多分野に渡る事件について、弊所では各分野で日本トップクラスの専門性をもつ弁護士らが、日々事件を処理しています。

また、昨年から特に注力している企業法務案件も、最近は専門性の高い仕事が増えてきており、30名規模の企業法務専門の法律事務所と同じくらいの案件を処理しています。中小企業の顧問業務が中心ですが、約1800社ある顧問企業のうちで上場企業は20社程度あり、今後さらに増えていく見込みです。パートナーも充実してきており、分野もクライアントも日々拡大しています。
今後もどんどん大企業の顧問や案件を担当できるように、企業法務部門もクオリティをあげていきます。
また、そのためには所内のプロフェッショナル弁護士の育成と合わせて、外部ですでに活躍している弁護士に参画してもらう必要もある。そうやって事務所としての専門分野を急速に拡大していきたいと考えています。

ーーベリーベストの若手弁護士はどのように成長していくのですか

これは企業法務、一般民事どちらを扱うにしても言えることですが、弁護士は案件で育ちます。弊所はたくさんの良い案件を通して、弁護士としていち早く成長できる環境になっています。

特に一般民事は企業法務に比べて体系的で、分野ごとの論点をある程度網羅することができます。実際の案件をマネージャーら先輩弁護士の指導を受けながらこなす中で、段々その分野の論点に慣れてきて自信を持って取り組むことができるようになる
そして、そのように培ったノウハウと自信を持って別の分野に進出していくことももちろんできます
一般民事、企業法務を問わず、広い分野に渡って案件を用意しているので、安心して取り組んで成長して行ってほしいと思います。

そして、弊所には年々、良い案件が大量に来るようになっています。
良い案件を集められる弊所には、専門性をある程度磨いてきたパートナークラスの外部弁護士の参画も増えています。ベリーベストの集客力や組織力を使って、より自身の業務をスケールさせることができる環境だからです。弊所には5大事務所から移籍してきたパートナー弁護士も複数いますし、東京地検特捜部出身の「ヤメ検弁護士」もいます。

そうやって入ってくれた弁護士は、若手の実力をより早いペースで引き上げてくれる。そしてまた専門性の高い弁護士が育ち、さらに良い案件がたくさん来る。

このように、今のベリーベストは、良い案件を数多く集められていることによる好循環が生まれています。良い案件を通して成長できる環境が整備されていることが弊所の武器です。



◇受任・案件処理・報酬請求。一人前の弁護士に求めらる3つの能力◇

ベリーベストは大規模な広告をうち、電話などで問い合わせを受けて案件を受注するスタイルでその割合を法律相談への「誘導率」、案件の「受注率」などと呼んでいる。一見すると弁護士の仕事ではないようにも見えるこうした数字を、弁護士として真剣に追い求める体制を作っているのは、これらが一人前の弁護士になるために必要不可欠な要素であると酒井弁護士が自ら考えるからであった。

ーー若手の弁護士が身につけるべき能力は

弁護士として必要な能力は、案件処理の能力や知識だけではありません。案件を受任し、それを高いクオリティを持って処理しクライアントに報酬を請求する、という3つの能力があって初めて一人前の弁護士になれると考えています。

そのため、弊所では「受任率」という指標を用いて所属弁護士の受任を管理しています。

また、なんでも事件を受任していてはクオリティの高い仕事ができません。そこで、明らかに負け筋の案件(ただし、請求する側)などはしっかり断り、その中でクオリティの高い仕事をして、適切な報酬を請求する。これを繰り返して、一人前の弁護士としての能力を高めるのです。

受任のノウハウは全所で共有して改善しています。過去に、受任率1割だった弁護士が、ノウハウの共有を受けたり、他の弁護士の面談の様子を見るなどして5割まで上昇したことがあります。
さらに今後はAIも活用し、蓄積してきた受任のノウハウを分析し改善していきます。

このように弊所では、案件を処理する能力はもちろんのこと、適切に受任する能力も向上させられる環境があります。将来独立しても生きる一人前の弁護士としての能力を磨くことができるのです。



◇独立したい弁護士、マネジメントをしたい弁護士、専門性を磨きたい弁護士こそ、ベリーベストという選択◇

ーーベリーベストは、どのような人材を求めているのでしょうか

弊所は、将来的に独立したい弁護士も大歓迎しています。

民間企業の就活では、かつてはリクルートを筆頭に、パーソルキャリア、楽天であったり、最近ではサイバーエージェントやDeNAのようなベンチャー企業に入って、起業するまでの地力をつけるという流れがありますが、弊所もそれに近いカルチャーと環境があると思います。
先ほども述べたように、独立できる一人前の弁護士としての実力をつけるための案件や教育制度は整っているからです。

べリーベストから独立した弁護士が、現在では30名規模の法律事務所を構えている例もあります。

確かに、せっかく入って育ってくれた弁護士には、長くいて欲しいというのも本音です。しかし、私がそうであったように「自分の力で勝負したい」という思いは止められません。
また、その弁護士が独立して活躍することで全国のリーガルサービスを充実させることになれば、それは社会的にとても意義のあることです。
そのため、将来独立を考えている弁護士も弊所は歓迎しています。

また、専門性の研鑽をしたい弁護士と、マネジメント能力をつけたい弁護士ももちろん歓迎します。
弁護士は職人であり、特定の分野に対する専門性を高めることは仕事の本質だと思います。弊所では、民事、刑事、企業法務問わず、特定の分野における専門性を高めていくことができます。
また、後進弁護士の育成や事務所規模の拡大をマネージャーの立場で行っていくことで、高いクオリティで大量の事件処理を行うという働き方も可能です。



◇ベリーベストの未来◇

ビジョンを持った経営のもと、資本の再投資を行っており、経営面では法律事務所よりもベンチャー企業のような成長性を感じさせるベリーベスト。法律事務所だけでなく、各士業事務所やエンジニアも多く抱えるベリーベストグループの代表でもある酒井弁護士は、どのような将来を見据えているのか。

ーー酒井弁護士が描くベリーベストの未来を教えてください

まずは法律事務所としてさらに成長して総合法律事務所になります。一般民事、企業法務ともに、需要はあるのに手が回っていない分野がまだまだあるので、それをひとつひとつ潰していく。そしてそれらの分野をこれまでやってきたように、どれも一流に育てます。

また、M&A・事業承継で税理士、労務で社労士、相続・家族信託で司法書士、知財で弁理士など、他士業部門も連携してグループとしても成長していきます。

さらに、拠点も全国を網羅します。一般民事は企業法務よりもマーケットがより大きいため、近い将来、弁護士数でもナンバー1を目指します。

ーーテクノロジーの活用も進めている「ベリーベストグループ」のビジョンは

昨今リーガルテックが世間の耳目を集めていますが、「テクノロジーを制する者が世界を制す」という状況は弁護士業界も同じだと考えており、以前より、法律事務所の業務管理システムの開発(アルマナ)や、弁護士集客ポータルサイトのビジネス(弁護士JP)などに注力してきましたが、最近は特にAI弁護士の制作に力を入れています。優れたAI弁護士を開発した者が弁護士業界を制することなるのは間違いありません。

べリーベストは、一般民事の分野においては、日本で最も多くの案件を扱っているので、AIに学習させるデータが豊富にありますから、これを使わない手はないのです。

現在はAI弁護士の制作に注力しており、手始めに「必要事項を入力すると、残業代請求の訴状を自動的に制作するAI弁護士」が完成しました。今後、現場の弁護士が実務で使い、彼らのフィードバックを受けて、より精度を上げていく予定です。
また、他の分野・論点の訴状や、準備書面に横展開していく予定であり、いずれは、訴状・準備書面をAI弁護士がドラフトする環境を作れればと思っています。

さらに、ベリーベストM&Aアドバイザリー(売主の立場にたち、なるべく高い金額で会社を売却できるよう活動する。M&A仲介業)、ベリーベストテクノロジーズ(契約書、文書管理・検索システムの販売など)、ベリーベスト不動産(士業の業務の過程で発生する不動産の売買仲介業)、ベリーベストプライバシー(個人情報保護法まわりの企業へのコンサルティングとクッキーの設定などのシステムの販売)など、弁護士業務・士業の業務と関連する分野でビジネスを展開しています。

ベリーベストの弁護士には、これまでの弁護士業だけでなく、その周辺ビジネスにおいても活躍のチャンスがあります。

ーー最後に、ベリーベストや今回のイベントに興味がある学生に一言

私は2005年に弁護士のビジネスで日本初の上場を果たした弁護士ドットコムを共同創業し、2010年にわずか弁護士10名でスタートしたべリーベスト法律事務所を、この14年間で弁護士数で6位、所員総数で1位の組織に成長させました。

なぜ、べリーベストだけがこれだけの成果を出せるのか、それは業界でおそらく唯一、企業経営をしているからです。
事業計画を立てて、業務改善をし、利益を追求するという当たり前のことを、他のほとんどの法律事務所はやっていません。最近は、べリーベストと同じようなことをする法律事務所も増えてきましたが、彼らの経営上の悩みは、私が何年も前に経験して、既に乗り越えてきたことばかりです。

べリーベストの強さの理由を知りたい方は、是非イベントに参加してみてください。きっと新しい発見があるはずです。 


イベント詳細&申込みは下の画像をクリック!


2024/04/01 一部写真を追加しました。
2024/05/01 イベント情報及び関連する内容を更新しました。
2024/05/11 イベント参加予定弁護士について修正しました。

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