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一橋ロー、一般選抜の選考方法の変更を発表|TOEIC等による第1次選抜を原則廃止へ
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一橋ロー、一般選抜の選考方法の変更を発表|TOEIC等による第1次選抜を原則廃止へ

5/16/2025

一橋大学法科大学院は5月15日、2026年度入試より、TOEICまたはTOEFL iBTのスコアによる第1次選抜を原則として実施しないことを発表した。

ただし、志願者数が募集定員の5倍を超えた場合には、TOEIC等のスコアによる第1次選抜を実施する。例年は第1次選抜で第2次選抜の受験倍率が3倍になるよう調整されていたが、これが5倍に緩和された形になる。また、第1次選抜が実施されない場合であっても同スコアは第2次選抜試験以降において選抜に利用する。

したがって、受験生はこれまで通りTOEIC等のスコア提出自体は必須となる。

一橋ロー入試の第1次選抜におけるTOEICの必要スコアは高騰している。
2020年度の合格者最低点は500点であったのに対し、2025年度には過去最高の775点に達した。
英語スコアによる第1次選抜が、法的素養を有しながらも英語スコアに自信のない志願者の排除につながっていたとの見方がある。

実際、同ローの在学中受験合格率は2024年度(令和6年)に65%と大きく低下。高水準を維持していた2022年度(令和4年)82%※、2023年度(令和5年)85%と比較すると、選抜方法と合格実績の間に一定の関連があると見る声もある。
※令和4年度は在学中受験制度が存在しなかったため、「既修修了1年目の合格率」として算出

なお、令和6年度の他校在学中合格率は以下の通り。
・慶應ロー:72%
・東大ロー:68%
・京大ロー:67%
・中央ロー:64%
・早稲田ロー:63%

2026年度入学者選抜試験募集要項は2025年6月上旬以降公表予定とのこと。
https://www.law.hit-u.ac.jp/lawschool/admission/exam/e-6/

【編集部コメント】
今回発表された試験制度変更は、受験生にとっては実質的な変更はないと見て良いだろう。

一橋ローがTOEIC等による第1次選抜を実施しなかった過去には、受験倍率が急騰した前例がある。コロナ禍でスコア提出が免除された2021年度(4.65倍)、2022年度(7.09倍)は、いずれも例年の3倍前後から大きく上昇した。

また、一橋ローと東大ローは例年同一日程での実施であるものの、大学受験と異なり出願自体は併願可能。東大ローの1次選抜に通過すれば一橋ローを受験しない受験生も一定数存在する。

こうした構造を踏まえると、結局のところ2026年度入試でも、倍率自体は緩和されるものの、TOEIC等による1次選抜が実施される可能性が高い。
加えて、配点などは公表されていないが、第2次選抜は法学論文試験(未修は小論文試験)の結果と、TOEIC又はTOEFLiBTの成績及び自己推薦書・学業成績の審査結果を総合して行う。

したがって、一橋ロー志望者は例年通り、TOEIC等の対策は万全に行う必要があるだろう。

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