2/4/2025
【入試結果】
🌸慶應義塾大学法科大学院 既修 合格
🌸中央大学法科大学院 既修 合格(半額免除)
🌸明治大学法科大学院 既修 合格(全額免除)
【進学先】
慶應義塾大学法科大学院
私は、大学4年次のロー入試全敗から浪人を経て、慶應ローを含む3校に逆転合格しました!
この記事では、私自身の体験をもとに、効率の良い勉強法や浪人生活での気づきなど、逆転合格までのリアルな道のりをお伝えします!
(ライター:めい/The Law School Timesディレクター)
・自己紹介
・ロー入試全落ちの理由とは?大学4年間の勉強法を振り返る
・浪人時代の勉強スケジュール
・浪人時代の勉強法
・孤独な浪人生活
・試験当日のマイルーティーン
・受験後は出来なすぎて絶望…明治・中央・慶應ロー合格の舞台裏
・ステートメント
・これから挑む受験生に、合格者から伝えたいこと
私は偏差値50程度の私立大学法学部出身で、大学2年生から法曹を目指して勉強を始めました。2025年の4月からは慶應大学法科大学院に進学する予定です。
令和6年度(大学4年次)のロー入試では、中央ローは下3科目を白紙で提出し、慶應ローは棄権したため、どちらとも不合格となり、浪人することになってしまいました。
しかし、令和7年度(浪人1年目)は、慶應ロー(既修)、中央ロー(既修)および明治ロー(既修)の3校に合格をいただくことができました!
私の大学からローに進学するのは2、3名しかおらず、全く情報のない中での受験は不利でした。もし、十分な情報があれば、大学4年生の時点で合格できた可能性もあったと思います。そこで、私の反省点や上手く行ったことを共有することで、これから受験をする人や浪人する人の参考になればと思い、記事を書くことにしました。
私は、ロー入試に向けて大学2年から以下のような学習を行っていました。
大学2年次:学校の授業+法学検定の勉強
大学3年次:学校の授業+TACの法律職対策講座
大学4年次:ロー入試対策(過去問を見る、えんしゅう本を読む)
学校の授業はほとんど寝てしまっていたため、小テストごとに勉強したり、期末前にまとめて勉強するようにしていました。その際には、呉基礎本を使用しました!
卒業時GPAは 3.36(上位10%)で、大学2年次〜4年次の1日の勉強時間は、2〜3時間でした。
現役時代に入試で合格できなかった原因としては、入試までに「何を」「どれだけ」やればいいのかが分かっていなかったことが挙げられます。
学部の成績は上位だったので、学校の授業を理解できていればロー入試も突破できると思い、演習をしたり論証を覚えたりはしませんでした。当時は、予備校や論証集を使用しなければいけないということすら知らずに勉強をしていたので、当然、入試問題は解けませんでした。
3月にあった、LSTimesのロー入試座談会を機にアガルートの重要問題習得講座(以下「重問」と言います。)をやり始めました。重問は問題数が多く、入試までに5周はしたい思っていたので、まず4月に1周目を終わらせました。過去問については、当初7月から始める予定でしたが、先輩が添削してくださるとのことで、6月下旬から解き始めました。
今考えると、4月に重問を開始し、6月に過去問を解き始められたのは、とてもいいタイミングだったと思います。
もし、重問の開始がもっと遅れてしまったら、入試までに間に合わなかったかもしれません。また、過去問は、ある程度実力がついてきた段階で起案することによって、自分の課題が鮮明になり、規範やあてはめをより意識しながら勉強できるようになりました。
憲法は答案の型が定まっていなかったため、7月まで勉強法が定まらず悩んでいましたが、カトゼミの基礎問が良いとのことで受講することにしました。憲法は1か月で仕上げました。
LSTimesが主催のロー入試対策座談会に参加するまでは1日2時間程度しか勉強をしていませんでした。座談会に出た後から、このままではやばいと思い、多い日で6時間程度、平均で4〜5時間勉強を始めました。
8月は学習PROMPTによる個別指導の効果もあって、1日12〜14時間程度勉強をすることができました。
座談会までは、どの教材が良いのか分からず、「アガルートの司法試験・予備試験対策 実況論文講義」を使って勉強していました。
しかし、座談会の際に、実況論文講義では論点網羅性がないから、ロー入試の演習教材としては不十分であると教えてもらい、重問に教材を変更しました。
重問は何度も繰り返して解きましたが、以下のように周数ごとにやり方を変えていました。
レベル感として、LSTimesの慶應ロー模試の時には、論証はキーワードは覚えていて、時間をかければ論証を書けるというくらいでした。重問は4〜5周は終わっていたので、問題を見れば自分で答案構成ができる状態でした。
過去問は、週に2年分のペースで解いていたので、7月の段階で明治ロー2年分、中央ロー4年分、慶應ロー5年分は解き終えていました。また、過去問は解いたあと、出題趣旨とLSTimesの「ロースクール入試参考答案集」を参考にしていました。
学習PROMPTの受講を開始してからは、論証集メインの勉強に切り替えました。具体的には、①論点名をみて規範を言えるようにする、②その論点で問題となる事実関係やあてはめの仕方を思い出す、という方法で勉強しました。それが思い出せない場合には同じ論点の重問に戻って事実関係とあてはめを確認しました。
これは、声に出しながら誰かに説明しているようにやることで、より理解が深まりました。また、直前期1か月は一切起案はしませんでした。
【個別指導】学習PROMPT - The Law School Times -
・伊藤塾 呉基礎本シリーズ (憲法、民法、刑法、刑事訴訟法)
・基礎からわかる民事訴訟法
・基本刑法ⅠⅡ
・会社法
・Newえんしゅう本(辰已法律研究所)
・アガルートの司法試験・予備試験 実況論文講義
・アガルート 司法試験 重要問題習得講座(民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法、商法)
・加藤ゼミナール 基礎問題演習テキスト(憲法)
・加藤ゼミナール 総まくり論証集 憲法
・アガルートの司法試験・予備試験合格論証集(民法、刑法・刑事訴訟法、商法・民事訴訟法)
浪人時代は、孤独で結構辛かったです!また、成長が感じられず、受かるのか分からない中の勉強がしんどくなる時も多くありました。
私は、6月まではアルバイトに週4日行っていたので、それが気分転換になっていました。7月から勉強に集中しようと思ってバイトを休みましたが、気分転換できるものがなくなってしまったので、週に1回は友達と会うようにしてメンタルを維持していました。
また、家では勉強できなかったので、公民館やカフェで勉強していました。
これは、受験会場は受験生がいっぱいで息苦しいし、みんなが頭良さそうに見えてしまい緊張してしまうからです。会場で勉強するよりも、近くのカフェでゆっくりしてから行くことで心に余裕ができました!
これは、感想を言い合ってる人がいて、それが聞こえてしまうとメンタルに良くないと思ったからです。休憩中は、お散歩したり、不安な論点の音読をしたりしていました。
まず、明治ローは慶應ロー模試の次の日だったので、すっごく疲れていました(笑)。
あまりやる気が出なかった中での受験でした。1科目目(民法)で、法定地上権が大問1つ分(小問3つも!)出題されて、条文は分かるけど、判例知らない・・・終わった。。と思いました。しかも、隣の人がめっちゃ書いてて、焦りました。
刑法と刑訴は、重問でやった問題とほぼ同じ問題が出て、ほぼ完璧に書けました。
自信のある科目が刑法と刑訴しかなかったので、受かっている自信はありませんでした。
まず、問題を確認した際に、憲法が統治っぽくて、やばいなーと思いながらとりあえず刑法から書き始めました。憲法はどうせ統治で書けないから、刑法と民法に時間を割こうと思い、多めに時間を割いて、最後憲法に戻ったら人権だったので慌てて解きました。結局、時間が足りず、あてはめがほぼない答案になってしまいました。
民訴、刑訴、商法は割とできたと思っていたのですが、LSTimesの解答速報をみると民訴は全然違くて、商法はケアレスミスが見つかりました。
明治と同様、受かっている自信はありませんでした。
刑法から解き始めました。大問1は3人の罪責を書かなければならず、また、自信のない共謀の射程だったので、頭をフル回転させて答案を埋めました。大問2の時点で時間が押してしまっていて、刑法は60分以内で解くことを目標としていましたが、結局65分使ってしまいました。
次に、民法を開いたら全く分からなくて、でも刑法で時間が押していたので、めっちゃ焦りました。なんとか大問1を書きましたが、もうこれ以上民法に時間を割いても書けないし、憲法をきちんと書いた方が点数になりそうだと判断し、憲法に50分残して民法は強制終了させました。民法の配点は、小問1が50点、小問2が30点、小問3が20点で、全部書いて全部点数が入らないよりかは、小問1の50点をいかに取るかが重要だと思い、小問2と小問3は白紙で出しました。
憲法は、問題文が1枚半あってその時点でパニックでした。とりあえず、拾えそうな事情だけ拾って、答案を完成させました。
午前が終了したタイミングで、落ちたなって思い、絶望していました。帰りたいくらいの気持ちでした。
午後は自信を失っていたので、問題を見てるだけで20分くらいが経過してしまいました。でもとりあえず、何か書いておこうと思い、民訴を始めたら意外と分かって、民訴は書けました。
刑訴は、実況見分調書で、今まで逃げてきた論点だったので、まじかぁって思いながら、覚えてる範囲で勘で書きました。
帰るときに、もうここには来れないのかって思いながら帰宅し、1週間寝込みました。
法律科目の試験結果に自信がなかったので、ステートメントは時間をかけて書きました。
英語等の資格はなかったのですが、国際法関係のプレゼンテーションコンテストの受賞歴は提出しました。
浪人時は、4年次の受験の際に使ったステートメントを少しだけ修正し、ほぼ同じものを提出しました。
これは、浪人期間中に特に思ったことです。
情報を知ってるか否かで試験対策が全く変わってくると思います。自分が行きたいロースクールの入試情報を知っておくことが非常に大切だと思いました。
「まだ自信がないから過去問は解けない」「全然書けていないから添削を出すのが恥ずかしい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際私もそうでした。しかし、添削をしてもらうことで、論証の暗記が不十分なところが明確になり、あてはめが間違っている場合には正しく教えてもらうことができ、答案の精度はどんどん改善されます。
試験直前1か月は論証の暗記作業がメインになり、過去問を解く時間が取れなくなるため、遅くても試験日の2か月前から過去問を解き始めることをお勧めします。
今の自分の状況から、合格までに何をできるようにするべきかを明確にし、情報収集をすることで合格に近づくと思います。Xで情報収集したり、先輩に聞いてみたり、LSTimesの記事を読んでみたりと情報収集の手段はたくさんあると思うので、積極的に行動してみてください!